業界の今と未来がわかる10大ワード
■ファッション業界に今何が起こっているのか、業界の「今と未来」が分かる10大ワード!
知恵を工夫と努力で企業・店・ブランドを磨き上げたり、新しいブランドやその担い手たちが次々と登場するなど、栄枯盛衰がありつつ華やかで活気にあふれていたファッション業界が大転換期にぶち当たっています。
人々の消費意欲が減退する中、欲しくなる商品、行きたくなる店、信頼できる企業、ブランドをどう作り上げるか、ファッションの一翼を担う立場として、業界の今を知り、未来を読み解くヒントがここにあります。
![]() | 価格低下・・・品質が伴った低価格商品が求められる |
昨年半ばまでは原油の高騰や資源高、人件費の高騰などで、ガソリンや食品、衣料品も値上がり傾向にありました。しかし、米国のサブプライムローン破たんやリーマンブラザーズ倒産をきっかけとした世界的不況でデフレ(物の価格が下落する)になりました。
さらに生活防衛意識がある人々に購買を促すため低価格商品が強化され、円高(輸入品が安く買える)も価格低下に拍車をかけます。(下図参照)

![]() | 百貨店・・・経営統合や構造改革で生き残りを懸ける |
かつてあこがれの存在だった百貨店。駅ビルやファッションビル、郊外型ショッピングセンターなどの台頭で来店客数が減り、価格が高いと敬遠され、売り上げは12年連続で減少中。店舗閉鎖も相次いでいます。ライバル同士の経営統合を進めつつ、百貨店に最も求められる「信頼性」「高品質」「良質なサービス」を磨き、独自商品や手ごろな価格帯の商品の開発を本格化しています。(下図参照)

![]() | 西海岸・・・LAッション(ラッション)が再びアツイ! |
米国西海岸ロサンゼルス(LA)発のカジュアルブランドが再び日本でブームを起こしそう。
2000年前半から注目された美脚系プレミアムデニムやLAセレブカジュアルの人気が再燃中。
今春にはセレブご用達セレクトショップ「キットソン(画像)」や「H&M」より平均3割安い大型ファストファッションブランド「フォーエバー21」が日本に上陸し話題を呼ぶこと間違いなしです。
![]() | 選択と集中・・・強みや得意分野に経営資源を集中 |
アパレルブランドでは、主力ブランドのターゲットとなる年齢層、テイスト、価格帯、販路などを軸に、その周辺や別分野(たとえば、レディスに対してメンズ、ミセスに対してヤングなど)を順次開発し、総合力を高める手段が一般的でした。しかし、売り上げ不振時には人、物、金など経営資源を得意分野に集中する動きが強まります。
ブランドの淘汰や統合が加速しそうです。(下図参照)

![]() | 接客重視・・・災い転じて吹くと成す、内部充実で差をつける |
SCの大量開設や百貨店の改装ラッシュに伴い、大手アパレル、セレクトショップ、新興カジュアル系SPA(製造小売業)などを中心に出店ラッシュに沸きました。
それが一転、景気の悪化、売り上げ不振で出店を抑制。広告宣伝費も引き下げる。
足元を見つめ直し、接客サービス力を筆頭に既存事業のブラッシュアップに力を入れる。
この成果が好況に転じた時の大きな差となります。
![]() | 国際化・・・グローバル展開が当たり前の時代に! |
技術革新により、人、物、金、情報も世界中を瞬時に移動できる時代になりました。「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「プラダ」などのラグジュアリーブランドに続き「GAP」「ザラ」「H&M」「トップショップ」など海外ブランドが続々と参入し、日本での売り上げを拡大しています。日本企業も「ユニクロ」を筆頭に、世界を視野に事業展開し、海外出店が当たり前の時代になります。
![]() | 等身大・・・ブランドロゴよりも匿名性の普通副に魅力あり |
かつてはブランド品にあこがれを抱き、大きなロゴを身につけ、高価さをアピールすることがステータスの一つでした。しかし、今の若者はファッションセンスも磨かれ、ブランド品よりも、普通のカジュアル服や古着で人と違うおしゃれや個性を競う時代になっています。無理をして高額品を買うより、自分の身の丈に合った品を購入する傾向がますます顕著になるでしょう。(下図参照)

![]() | 健・美・癒・・・若く・美しくは本能的欲求 リラックス促進品に注目 |
衣料品の売上高は1991年に14兆8800億円だったものが、2007年には10兆6200億円3割も縮小しています。そんな中、注目されているのが健康・美・癒しをもたらす商品群。部屋でリラックスするためのキュートな部屋着やパジャマ、はいて歩くだけでやせるといわれるインナー、おしゃれなトレーニングウェアなどは不況下でもニーズが高まるでしょう。

![]() | 販路・・・マルチチャネル化に本腰ブランド力、信用力が鍵 |
かつては百貨店ブランド、ファッションビルブランド、SCブランド、マルキュー系ブランドなど販売チャネルが明確に分かれていました。
しかし、消費者が買い回りや使い分けをし、利便性やエンターテインメント性などで店を選ぶ傾向が強まっているため、「eコマース」を含めて各社ともマルチ販売チャネル戦略に本腰を入れています。
ブランド力と信用力がますます重要になってきます。
![]() | エコ・・・エコしてますか?購入時の選択基準に昇格! |
ファッションはエコとは遠い存在と思われがちですが、省エネやリサイクル、温暖化防止や環境保護などエコ活動を積極化する企業が増えています。ごみの分別やペーパーレス化、商品回収などに加え、店舗で最もエネルギーを消費する照明器具を低電力のものにかえたり、風力発電のようなクリーン電力を取り入れる企業もあります。エコへの取り組みが購買決定要因の一つになるかもしれません。(下図参照)










