ETFの仕組み
投資信託に株式の性格をプラスしたETF
投資信託は運用会社が証券会社や銀行などの金融機関を通じて投資家の資金を集め、
株式や債券などに投資します。
まとまった資金を集められれば、様々な資産に投資できるので、個人投資家も小口資金で
分散投資できます。
ETFも同じです。ETFは株価指数に連動するように構成銘柄を組み入れて運用するため、
投資家はETFを買えば幅広い銘柄に分散投資しているのと同じ効果が得られます。
ETFと投資信託で異なるのは、資産家と市場の間に介在する関係者の数。
一般的な投資信託は運用会社が証券会社などの金融機関を経由して投資家からお金を
集め、信託銀行に保管するとともに、売買の指示をだします。
売買に多くのプロセスを要する構造です。
一方ETFは機関投資家で構成される「指定参加者」が株価指数を構成している株式の現物
を大量保有しており(現物株バスケット)、株式を運用会社に供出することで構成されます。
指定参加者は株式と引き換えに運用会社からETFの受益証券を受け取り、その受益証券を
市場で売買します。指定参加者が売買の中に入ることで、売買プロセスがシンプルになり
ます。
このようにETFは、現物株バスケットの取引を指数に関連づける形で組成されます。
ですが運用過程において指数の動きと実際の取引価格にズレが生じる場合があります。
市場が過熱して買い手が多くなってしまった場合や反対に売り手が優勢になってしまった
場合など、流動性のバランスが崩れた際にトラッキングエラーは起こります。
指定参加者は指数の乖離を防ぐためにETFの口数を増減することで価格調整を行います。
売り手と買い手の数を一致させることで価格の安定に貢献する仕組みです。
口数を状況に応じて増減させることで、ETFは株式のような流動性を担保しながら、投資
信託のような少額分散投資を可能にするのです。